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相変わらず、奥の周りに人が少ない席に向かっていった。
席に座るなり、カズミ様の命令が飛んできた。
「お前、手上に出しとけよ」
ミキ様、カズミ様がニヤニヤしながら僕を眺めている。
「は、はい」
僕はおずおずと両手を机の上に出した。
その手には…
『女子高生様のおもちゃ』
『僕は女子高生様のどれいです』
と、しっかり書かれている。見るたびに自分の立場を思い知らされる。
その時、ウェイトレスの女の子が注文を取りに来た。
「いらっしゃいませ」
やはりウェイトレスはバイトの女子高生様だった。
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